真壁石(茨城)

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真壁石(まかべいし)

◆ 採掘地・丁場

茨城県桜川市真壁地区の加波山系

真壁石 小目

真壁石 中目

◆ 主な特徴

小目と中目があり、小目は粒度が細かく、中目は小目よりややグレー系である。墓石、燈籠、土木、建築材等、幅広く使用されています。

◆ 真壁石の有名な使用例

迎賓館赤坂離宮

真壁石の岩質データ

分類:花崗岩

見掛け比重:小目2.638 / 中目2.604(t/m3)

吸水率:小目0.233 / 中目0.315(%)

圧縮強度:小目120 / 中目112(N/mm2)

 

茨城県産「真壁石」

関東を中心に根強い需要を誇る国産みかげ石の代表格

古くから墓石材や建築材として使われてきた銘石「真壁石」。
今なお関東を中心に、根強い需要を誇る国産みかげ石の代表格でもある。

真壁石は、茨城県の西部にある常陸三山(筑波、加波、足尾)の懐に眠る石で、石英・長石・黒雲母からなる花崗岩である。真壁石は真壁小目と真壁中目に分けられているが、関東の石材業界では単に「小目」「中目」と呼ばれることが一般的である。

お酒でいえば「甘口」「辛口」という名称で流通している銘柄があるようなものであり、それだけ最もスタンダードな存在として、真壁石が広く長く使われていることの証左といえるだろう。

真壁石の現在の採掘業者は10社前後である(組合登録の採掘業者は小目・中目合わせて12社)。真壁石の採掘業者をはじめ真壁地区内の石材業者で組織している真壁石材協同組合(茨城県桜川市)の林清理事長は真壁石の魅力について、まず品質の安定性を挙げている。

「普通の商品と同様に、墓石も建てた時が一番美しいわけですが、墓石は何十年と使われますから、経年変化が大きいものは望ましくないわけです。真壁石の小目・中目は黄ばみやサビなどの予想外の変色が少ないという特徴があります。時間の経過と共に重厚感が増し、落ち着いた雰囲気になっていきます。ですから、長く使っていただくほど味が出てきて、石の価値がわかるのだと思います」。

真壁石をひと言で形容するならば「安定」という言葉がふさわしいようだ。大材・長尺材もとれ、部損率も比較的低く、石質も安定している。経年変化の少ない、この品質の安定性・安心感こそが、今も高い需要を誇る所以といえるだろう。

「真壁石」の採掘場にて

 

高い技術力を誇る石材三大産地の一つ

日本における石材の三大産地の一つとしても知られる「真壁」は、石の産地というだけでなく、石材加工の技術も全国屈指のものがある。今も多くの石材加工業者が活躍しており、全国各地の小売石材店に向けて真壁加工の石製品を届けている。

真壁石をよく取り扱っている小売石材店の店主に話を聞いたところ、「小目・中目などは、コブ出し、ビシャン仕上げ、小叩きなどの磨かない加工のほうが、本当は石本来の魅力が出ると思います。磨かないのは手間がかかりますし、確かに汚れは付きやすいのですが、水を吸っても目立ちませんね」と教えていただいた。

真壁石の吸水率は決して低いわけではない。しかし、水を吸っても水はけがいいという。その石材店では昔から真壁石を使っているが、数十年経った墓石を見れば、経年変化が少ないことがよくわかるようだ。

「墓地で建っている真壁石の墓石を見てみると、20~30年経ったものでも、ツヤがさめないですね。そういう墓石を見てもらうことでお施主さんにも安心してもらってます。また、真壁石は堅牢な割にはねばりがあり、ノミをあてても角が飛ばない。価格の手頃さと共に加工のしやすさも、小目・中目が昔から数多く使われてきた理由だと思います」とのこと。

真壁には、石が採れる山があり、製品に加工できる工場があり、さまざまな要望に対応できる腕のある石職人が数多く存在している。そうした環境が真壁石の魅力と相まって、これまでも日本の石材業界の大きな柱となってきたものであり、これからも関東を中心とした全国各地の石の需要に応えていくに違いない。

採掘場で採れた原石を小割りしている様子

なお、真壁石材協同組合では「真壁石」の採掘場の見学希望も受け付けているとのこと。興味のある方は下記サイトをご確認いただきたい。

■真壁石材協同組合
https://makabeishi.jp/

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