石材のことが日本一わかるサイト / いしマガ

磐梯みかげ(宮城)

  • HOME »
  • 磐梯みかげ(宮城)

磐梯みかげ(ばんだいみかげ)

◆ 採掘地・丁場

宮城県伊具郡丸森町

◆ 主な特徴

深い青味と繊細でしっとりとした重量感あふれる石質は耐久性の強い日本の風土にあった高級墓石材。吸水率も低く、時が経つにつれて味わいが出るのも磐梯みかげならではの特徴です。

◆ 磐梯みかげの有名な使用例

磐梯みかげの岩質データ

分類:花崗岩

分類:2.655(t/m3)

吸水率:0.186(%)

圧縮強度:120.72(N/mm2)

磐梯みかげ 丁場

磐梯みかげの丁場の様子です。同じひとつの山で隣り合わせの丁場では、「吾妻みかげ」も採掘されています。

宮城県産「磐梯みかげ・吾妻みかげ」

独特の青味を特徴とする〝職人好み〟のこだわりの銘石

東北には個性的な銘石が多い。八巻石材工業株式会社(本社・工場=福島県国見町/代表取締役=八巻広史氏)が採掘している「磐梯みかげ」と「吾妻みかげ」も東北みちのくを代表する銘石に名を連ね、長く愛用し続けている小売石材店も数多い。 特筆すべき同社のこだわりは何と言っても「メイド・イン・ジャパン。」日本国内で採掘される石材を、日本国内で加工することに対する熱意は、品質に対する飽くなき追求と、石に対する思い入れ、そして、日本の製造業と職人を守っていきたいという信念に裏打ちされている。そんな同社が採掘している「磐梯みかげ」と「吾妻みかげ」の丁場は、本社・工場から車で45分ほどの宮城県丸森町にあり、同じひとつの山で隣り合わせになっている。工事部の八巻和之さんに丁場を案内していただいた。「現在、吾妻みかげのストックは十分にありますので磐梯みかげの採掘を集中的に行なっています。採石部は6人体制で、年間生産量は磐梯みかげが年間1万才超、吾妻みかげは4千才前後です。磐梯みかげと吾妻みかげを同時に採掘すると、吾妻みかげのほうが生産量は大きくなります。それだけ吾妻みかげのほうが採りやすく、磐梯みかげのほうが手間がかかる傾向にあります。出荷量の割合で言うと、磐梯みかげと吾妻みかげが7対3くらいになりますので、磐梯みかげの採掘に重心を置きながら2つの丁場の生産バランスをとっている形です。」

磐梯みかげも吾妻みかげも青味のある石肌を特徴としている。その中でも磐梯みかげの色味は深みがあり、吾妻みかげの色味は明るい傾向にある。磐梯みかげの丁場は大きいが、下へ下へと掘り進んでいるため、山の形を作りながらの手間のかかる作業が必要になる。対照的に、吾妻みかげの丁場は規模は比較的小さいものの、目の前の岩盤からすぐに採石できるため、さほどの労力を必要としないとのこと。採石部の責任者である宮下浩治部長に話を聞いてみた。「磐梯みかげの丁場はキズを避けながらブロックを取り出そうとすると、どうしても下へ下へと掘り進んでいくことになります。下の層のほうが青味も増してくる傾向にあります。一方で、吾妻みかげの丁場は作業を進めやすく、今もすぐに掘り出せる状態です。キズも少なく、色ムラも出にくいので色合わせもしやすく、部損が少ないためにコストパフォーマンスに優れています。」
同じ山で採石されながらも、少なからず違いが見られる磐梯みかげと吾妻みかげだが、2つの石種に共通しているのは「黒玉や白玉が非常に少ないこと」だと宮下部長。そのため、丁場と工場でしっかり精査されて製品になったものは、安心して勧めることができる高い品質があるという。

採掘から加工まで一貫した管理  メイド・イン・ジャパンの品質

「磐梯みかげを原石から加工するには長年の経験と技術が必要になります。そのため、ごく一部を除いて、当社から出荷するもののほとんどが当社工場で加工した製品です。 それは吾妻みかげも同じで、自社で採掘したものを自社で加工するところまで一貫してやらないと、高い品質のものを提供できないと考えているためです」と八巻和之さん。
「磐梯みかげは発破と採石用ワイヤーソーを使い分けて採掘しています。原石を工場に下ろす前に丁場に設置してある別のワイヤーソーで石の切断面を見ます。ここで大きなキズや色ムラなどをチェックしています。それから工場に下ろしてブレードで切断するわけですが、ワイヤーソーで切ってもわからなかったキズがブレードで切ってみて初めてわかることもあります。そうなると一度工場に下ろした石を再び山に戻すことになります」と宮下部長。 手間ひまをかけて、ようやく良い乱尺材が採れたと思って工場に下ろしても、すぐに山に戻されたときの気持ちはいかばかりであろうか。「嫁に出した娘がすぐに実家に戻ってきたような感じでしょうか」と宮下部長は頷くように笑う。

磐梯みかげの丁場から吾妻みかげの丁場へは徒歩2~3分ほど。昭和44年から開発されたこの2つの丁場は面積28万2千平米、東京ドームにして約5.5個分の敷地面積にもなるというから、東北の数ある採石場の中でも屈指の規模だといえるだろう。丁場にはキャタピラー社の巨大なパワーショベルやダンプトラックが威容を誇っている。巨大な丁場の景観の中ではその大きさも正確には把握できないが、設備投資を惜しまない同社の方針が感じられる。
「磐梯みかげや吾妻みかげは、石のサンプルでは普通のグレーに見えますが、建て上がった墓石の状態で見ると青っぽく映ります」と八巻和之さん。関西では庵治石や大島石を青御影と呼ぶことが多いが、磐梯みかげや吾妻みかげが全国の石材店に好まれている理由のひとつが、この独特の青味ではないだろうか。 確かに岩盤を見てみても、磐梯みかげは深みのある青さ、吾妻みかげは明るい青さを湛えている。岩肌からも神秘的ともいえる落ち着きのある色合いが感じられる。

「磐梯みかげや吾妻みかげに合った加工の仕方があります」と八巻和之さん。採掘元としてその石のことを熟知しているからこそ、加工メーカーとして最適な方法を選択できるのだろう。石目や色合いを合わせることはもちろん、国内産の国内加工という純国産品のブランド『みちのく銘石』の看板を掲げる同社は、その誇りを胸にメイド・イン・ジャパンにふさわしい品質の追求に余念がない。

八巻石材工業㈱本社・国見工場

福島県伊達郡国見町大字小坂字町田2-8
電話:024-585-5315

「吾妻みかげ」ページへ ≫

日本の石ページに戻る ≫
トップページに戻る ≫

PAGETOP
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.