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吉祥石(愛知)

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吉祥石(きちじょういし)

◆ 採掘地・丁場

岡崎市真伝町の吉祥という地区

◆ 主な特徴

硬質で磨き上げた時の色艶が美しい。長い年月を経ても風化しにくく、光沢も長持ちする高級墓石材です。

◆ 吉祥石の有名な使用例

吉祥石の岩質データ

分類:花崗岩

吸水率:0.00%

硬度:00.00

上品な青みと艶持ち 石工が惚れ込む銘石

石都・岡崎で江戸時代から愛用され続けている『吉祥石』。岡崎市街地中心部より15分ほど車を走らせると丁場に到着する。採掘元であるストーン吉祥㈲の事務所に入ると真っ黒に日焼けした加藤勇治社長が笑顔で迎え入れてくれた。同社では明治時代から『吉祥石』を採掘している。当初は多くの石工が採掘をしていたようだが、採掘が始まって間もなく同社の前身が「この石が採れる山を全て買い取った」とのことで、現在もストーン吉祥㈲一社で採掘している。
『吉祥石』の特徴は、青みがかった独特の色合い、硬質で磨き上げた時の色艶の素晴らしさ、そして長い年月を経ても風化しにくく光沢が長持ちすること。このような優れた石質が石都・岡崎の石工から支持され続ける由縁でもあり、石工自身が自分のお墓に使うことも少なくない、プロが選ぶ銘石ともいえる。 同社では昭和40年代以降、採掘用の機械が発達したことを受け、年々採掘量も増加していったが、大量採掘は行なってきていない。それは「品質を第一に考え、ゆっくり丁寧に」という考えに則ってのことだという。

「自分の中で、これは〝吉祥〟という名前をつけて出せないと判断したら出荷しません。無理して販売することもできるかもしれませんが、これまで築いてきた信用を失うようなことは絶対にしたくない」と加藤社長。 同社が原石を出荷している取引先はある程度、固定化されているという。石は自然の恵みであり「山を大事にしながら、この石の良さを理解してくれる石工とお付き合いしている」とのことで、素材を活かす腕の確かな石工によって、その品質・ブランドが守られてきた。それゆえに取引先との信頼関係を大事にしているという。
業界では「国産材の逆輸入」という流れも進んできた中ではあるが、「中国に出すようなことは一切考えなかった」と加藤社長。定評のある優れた石質と共に、このような同社のスタンスも長く支持され続けている一つの要因とも言えるだろう。

多種多様な原石を 豊富にストック

現在、丁場では切り口を変えている最中とのことで、大きな岩盤が顔を出し始めていた。青みがかった綺麗な石目がうかがえる岩盤で、一つ一つ丁寧に採石作業が進められている。同社では主に墓石用材の採石がメインではあるが、丁場敷地内には間知石用材、造園・修景用材など多種多様な原石がストックされている。これらの石を目当てに訪れる石材業者・造園業者も少なくなく、一つずつ吟味しながらお気に入りの原石を選んでいく光景も見られる。これも同社丁場ならではの特徴といえるだろう。

現在、山のかじ取りを任されている加藤社長は同社の四代目にあたり、この道、27年のキャリアを持っている。丁場での仕事のやりがいについて次のように話してくれた。 「採っても採っても使える石が出てこない時もあるし、大きな塊で〝これはいける〟と思ったものが、開けてみたら全然駄目。そんなこともあったりするけど、自然の中で石と向き合うことのできる“山石屋”の仕事が好き。削岩機で穴を掘ったり発破で割ったりする中で、自分のイメージ通りにできたときは最高。むちゃくちゃ達成感があるね。」

人と人との繋がりを大切にする加藤社長は、地元の〝石屋〟同士の交流も大事にしている。「一緒に飲みに行ったりすると、〝こうやってやると掘るのが難しい穴も掘れるぞ〟といった隠し技なども教えあったり。石屋ならではのディープな会話は本当に面白い。」

丁場には良質材がまだまだ豊富に眠っている。ただし、今後もこれまで同様に「品質を第一に考え、ゆっくり丁寧に」という考えのもと、銘石としてのブランドを大切に守り続けていく。丁場で岩盤の状況や今後の山づくりの構想などについて楽しそうに話す加藤社長の姿がとても印象的な取材でもあった。

ストーン吉祥有限会社

愛知県岡崎市真伝町字吉祥25
電話:0564-22-2517

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