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椿石(佐賀)

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椿石(つばきいし)

◆ 採掘地・丁場

佐賀県唐津市浜玉町

◆ 主な特徴

硬質で吸水率が低く、艶もちも良い。墓石材として定評のある石材です。

◆ 椿石の有名な使用例

苗秀寺(京都府亀岡市)石の山門、水辺プラザかもと(熊本県山鹿市鹿本町)石のみずぐるま など

椿石の岩質データ

分類:花崗岩

見掛け比重:2.70(t/m3)

吸水率:0.14%

圧縮強度:67.9mpa

採掘から手加工まで 全てを自社で対応
昭和61年より 採掘スタート

佐賀県唐津・椿山系東麓より産出することからその名がついた「椿石」の採掘は昭和61年、〝この地にいい石が出る〟と聞いた村川昌且氏(香川県(有)村川石材代表)が丁場を開いたのが始まり。噂通り良い石が出てきたことから、当時、既に嫁いでいた長女・昌美さんに相談。「ご主人と一緒にこの山をやってほしい」と頼み込んだそうだ。

ご主人である穴吹茂雄さん((有)村川石材の現代表・当時25歳)は、香川県生まれではあるが、もともと親から続く大工の家系だったので、石工とは全く違う仕事。 一方の昌美さんは、香川県・庵治石の産地で生まれ、石頭や発破の音がしている中で育った。石工の父親のもとで採掘についても何となくイメージは出来ていたそうだが、茂雄さんにとっては全くの畑違い。しかし、夫婦ともまだ若かったので、知らない土地に行って違う仕事をするのも良い経験と前向きに考え、快諾。若い夫婦での採掘事業が始まった。そのため、当初5年間は庵治産地から丁場の親方に来てもらい、寝食を共にして技術を叩き込まれた。その甲斐あって、日を追うごとに順調に採石できるようになっていったという。

 穏やかな石目が特徴

「椿石」は硬質な花崗岩で、吸水率・気孔率ともに国産石材の中でも少ない部類に入る。その為、磨きの艶が落ちにくく風化に強いことから、墓石材に適していると言われている。中目で飽きのこない落ち着いた色合いを特徴とし、実際の石を見てみると、穏やかな石目で、しっとりとした印象を受ける。 現在、丁場では色も濃く、目合わせ・色合わせもしやすい良質材が採掘されているという。総採掘量は決して多くはないが、安定して良い素材を提供することを心掛ける同社の方針が、リピート客を多く持つ一つの特徴になっているようだ。

家族の力を結集

また、同社では採掘以外にも加工・施工・小売など幅広く展開。仕事の内容も墓石から建築、記念碑、灯籠、石あかり、彫刻など多岐にわたっている。役割としては、穴吹社長が山の責任者として、熟練職人さんと、娘のあゆみさんの夫である武田和真さんが採掘を担当。子息の力也(専務)さんは、山と加工をしながら、外現場の打ち合わせ、段取りをして1人で出来ない現場であれば、山の方の人手を借りて一緒に行って工事をする。昌美さんが事務・経理全般と営業を担当、あゆみさんが事務・経理をしながらCAD図面や広告・WEBデザイン等を行っている。少ない人数ながらも家族の力を結集して、全員が大型自動車免許や火薬取扱許可等を持っており、山以外のあらゆる石仕事に対応していることも大きな特徴だ。
なお、現在、専務として活躍中の力也さんは高校卒業後、石職人になるべく愛知県岡崎産地の石嶽石工業㈲で5年間修業。手加工・彫刻などの技術を習得し、「第49回技能五輪全国大会・石工職種」において見事優勝を果たしている。 平成24年に修業期間を終えて帰ってきてからは、これまで同社では出来なかった石仕事にも対応できるようになり、業務の幅も拡大。ホームページを通して墓石以外の石製品や石工事等をアピールしており、灯籠や鳥居の製作依頼なども増えてきているという。同社では平成28年、30周年を機に、事務所横に椿石、庵治石、岡崎産石材の自社加工製品を並べた新展示場をオープンした。

元気で個性的な家族と熟練職人が活躍する㈲村川石材。「椿石」の魅力はもちろん、各自の役割を全うしながら、より良い仕事を追求している同社の姿勢が感じ取れた取材でもあった。

有限会社村川石材

佐賀県唐津市浜玉町浜崎1146-15
電話:0955-56-8021

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