2011年に起きた東日本大震災をはじめ、最近でも熊本、大阪、北海道など、各地で大きな地震が発生しています。このような中、石材業界においても地震対策に力が注がれてきています。

耐震施工にはいくつかの種類があります。

石碑部分をステンレス芯棒でつなぐ工法。
各部位を強力な接着剤で固定させる工法。
石碑と台石を凹凸加工によってズレを防ぐ工法。
また、これらを複合的に組み合わせた工法も見られます。
このほかにも、特殊な粘弾性のある樹脂シートを墓石の部位と部位の間に置く工法があります。これは震動をシートで吸収させ、揺れを墓石全体に伝えないようにするというものです。

墓石以外の耐震施工としては、カロート(納骨棺)工事や基礎工事において取り組まれているものがあります。
カロート工事では各部位を金具によって補強する工法が一般的です。
基礎工事における耐震施工として挙げられるのは、基礎に使用するコンクリートの質を高めたもの、厚みのある基礎を打つもの、鉄筋を曲げずに使用したもの、頑強な太い鉄筋を使用したもの、斜めに鉄筋を組み込んだものなどがあります。

また、個々の墓所ごとに区画を独立させ、それぞれの区画で基礎工事を行なうのではなく、墓域全体を連結基礎によって一体的に工事を行ない、それによって強度を高めた例などもあります。

石碑の高さを抑えることは、もっとも簡単にできる耐震施工だといえるかもしれません。和型と比較すると洋型の石碑は安定感があるため、地震の揺れに対しても強くなります。

 

お墓の地震対策に向けた研究は石材業界の全国団体でも取り組んでおり、前述のような様々な地震対策商品の開発・技術革新が進められています。

『お墓と地震と地盤』
日本石材産業協会(業界団体)がまとめた墓石の地震対策に関する書籍