内藤理恵子の「石のおもしろ見聞録」Vol.3 ~宝石の国フェアin 東急ハンズ名古屋店レポート~
アニメ好きでなおかつ石好きな私が、なぜテレビアニメ「宝石の国」に触れないのか?とお思いではありませんか。
いや〜ハマっているに決まっているではありませんか!
記事にするにあたり、機が熟すのを待っていたんですよ。というわけで、2017年12月20日から東急ハンズ名古屋店10階で開催されている(2018年1月18日まで開催されています)「宝石の国フェアin 東急ハンズ名古屋店」の初日に行ってきました。
このイベントは、東急ハンズ名古屋店10階の「地球研究室」という売り場のスペースが特設コーナーを設けて展示販売を行うイベントで、その特徴は三つあります。
1. 「宝石の国」のキャラ好きな人に!撮影用立て看板の展示がある。
2. キャラクターグッズ販売(2000円以上お買い上げで非売品ステッカーがもらえます)もある!
アクリルのキーホルダー(フォス)。部屋に飾ってみました。 フォスがいるだけでお部屋が明るい雰囲気になります。
クリアファイルセット。実用的かつ美しいコレクションになります。
特にダイヤモンドの髪のグラデーションが存分にプリントされているのでおすすめです。
3. キャラクターのモデルになった石が展示販売されていること
主人公の石、フォスフォフィライトは稀少な石として有名ですが、それが展示されているので、フォスに出会える千載一遇のチャンス!
フォスに会えて、感極まります。
他にもキャラクターのモデルの石たちが大集合!
また、地球研究室の常設の鉱物販売スペース自体、品数豊富で非常に気合いの入ったものなので(展示方法も見やすく、博物館のような秩序と清潔感があります)ミネラル関連が好きな人なら一度は巡礼すべき場所だと思います。
私がこのイベントで購入したグッズはクリアファイルと、フォスのアクリルスタンド、そしてリアル鉱物は双晶アメジストでした。
ちなみに、このイベントの2日前に地球研究室の売り場を見たときは、通常のアメジストは販売されていましたが、双晶アメジストは置いてありませんでした。どうやらこのイベントのためにキャラのモデルになった石を東急ハンズが揃え、展示したようです。
この東急ハンズ渾身のイベントには、気合いの入ったアニメファンさんも来ていらしていて、キャラのモデルになった石たちを、いわば大人買いしている現場に遭遇、圧倒されてしまいました。
キャラへの想いの熱量、財力、そして石への愛、それらすべてにおいて気合の入ったファンの方に負けてしまった私でしたが、先陣のファンの方が購入された後に生き残っていた「双晶アメジストの子たち」(どうも擬人化したキャラが先行していると物質というよりは人として数えてしまいます)を1,200円でゲットすることができました。
この双晶アメジストは、「宝石の国」の擬人化された双晶アメジストに本当にそっくりということもあり、愛着もわいてきまして、ひたすらその石を観てもいいし、写真撮影して、その写真映りを楽しむという味わい方もあります。
インスタ映えするアメジスト
これまでは、鉱物マニアとアニメファン、両者の趣味が「かぶっている人」は結構いるんだけれど、そこを繋いでくれる作品は、あまりなかったはず。「石が好きすぎて石と話せるレベルの鉱物への愛」と「二次元と暮らせるくらいのアニメへの思い入れ」が別次元で、もったいないことに平行線を辿っていたわけです。
が、アニメ「宝石の国」の放送によって、「石が好きすぎて石と話せるし、なんならそれが二次元キャラ化されているので、石を買うことでキャラの幻影とバーチャルに暮らせる」という奇跡のシチュエーションが作り出され、それがファンの圧倒的熱量を呼び覚ましたのでしょう。
この手法は、「人形が好きすぎて話せる」という人形ファンと「二次元と暮らせるくらいのアニメファン」を繋いだアニメ作品により、結果的に「ドール」というジャンルの趣味人の人口を爆発的に増加させた時の法則にどこか似ています。
いずれにせよ、イマジネーションと現実の世界を繋ぐアイテムを持つことで、平凡な現実がキラキラと輝いて見えることもあるので、鉱物のコレクションは良い趣味だと思います。
今一歩、興味はあるけど鉱物の世界に踏み込めないなーという方も、アニメ「宝石の国」をきっかけにして「こっち側」に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。たぶん、良い意味でぬけだせないと思いますが。
今回のイベントは、石と出合うことで、 キャラと接近できる特別なイベントです。