銘店“石屋”シリーズ  有限会社 近藤石材店(東京都府中市/八王子市)

最初から最後まで一人ひとりのお客さまに寄り添い、世界に一つだけのお墓をつくり続けたい。

大正12(1923)年に創業し、現在は東京都立多磨霊園前と都立八王子霊園前に店舗を構える有限会社 近藤石材店。
今回は代表取締役社長の板垣さんをはじめ、両店のスタッフの皆さんにお集まりいただき、プライベートのことから仕事の目標まで、座談会形式でさまざまな本音を語ってもらいました。

(写真左より)
佐藤友紀さん
もともと土木関係の仕事をしていたが、板垣社長の就任時に「右腕がほしい」と言われて転職。5年ほど前より八王子店の支店長を務めている。

指田敏昭さん
出版業などを経て約6年前に入社。法事や埋葬の事前準備と当日対応、外柵工事、お墓のリフォームなど、主に現場の仕事を担当している。

渡邉祥昭さん
高校卒業後はしばらく家業の自動車修理業に従事していた。現在の仕事は墓石の設計や納骨の相談応対が中心。法要を滞りなく進められるようにする心配りを大切にしている。

板垣敏章さん
近藤石材店の5代目。国土交通省の仕事を経て、31歳のときに近藤石材店を受け継ぎ、代表取締役社長に就任した。

荒巻美咲さん
石材業界で働いている兄の紹介を受けて2022年6月に入社。主に墓所の年間清掃や納骨などの応対と事務仕事を担当している。

―今回の座談会は、お客さまに皆さんの人となりを知っていただくのが目的です。そこでまずは自己紹介も兼ねて、若い頃に夢中だったことや現在の趣味を教えてください。

佐藤 学生の頃は車にハマっていました。自分で手を加えて乗るのが好きで、そういう車好きは今でも続いていますね。これまでノーマルのままで乗ったことはありません(笑)。あと、今の趣味はキャンプ。家族で一緒に行って、焚き火をしたり、いい景色を眺めたりしているのが楽しいです。

荒巻 私は小学生から高校生まで、ずっと和太鼓を習っていました。地元の方は皆さんご存知だと思うんですけれど、府中は昔から和太鼓が盛んなんです。あと、高校生のときはヒップホップダンスもやっていました。

渡邉 昔は釣りが好きだったんですけど、この仕事を始めてからはあまり行けなくなってしまったので、最近は古いルアーなどの釣り道具を集めています。昔は高くて買えなかったものが、今では少しずつ買えるようになりまして(笑)。あと、バイクはずっと乗り続けていて、ツーリングは本当に気持ち良いですね。

指田 ぼくも昔は小さなオートバイに乗っていました。あとはテニスをしたり、ギターやベースを弾いたり。もともとハードロックとかヘヴィメタルが大好きだったんですよ。

板垣 ぼくも指田さんと同じで、中学・高校とずっとバンド活動をしていました。ちょうどバンドブームでしたので、いろんな文化祭に出たり、ライブハウスで有名なバンドの前座を任されたり、あとは全国大会の県代表に選ばれたこともありました。ただ、パンクバンドだったので、当時の髪型はモヒカンでしたけどね(笑)。

―続いてはお仕事内容について伺います。ずばり、御社の強みはどんなところにあると思いますか?

板垣 まず第一にアフターサービスが充実していることですね。一年中、毎日必ず誰かはお店にいるようにしていますから、お墓参りの代行などは365日いつでも受け付けています。
あともう一つは、一人ひとりの社員が、営業から設計まで、お墓づくりに関わる全ての仕事を一人で出来るようにしていること。最初から最後までお客さまに寄り添って一緒に考えていきますので、安心感はピカイチだと思います。

―では皆さんは、お客さまとの応対にあたって、どのようなことに気をつけていますか?

佐藤 お墓のことを知る機会は、あまり多くないと思いますので、応対する際には、できる限りお客さまの声に耳を傾け、こちらからも細かく説明するようにしています。そうして信頼関係を築き上げ、末長くお付き合いさせていただきたい。いつもそのように考えています。

渡邉 あとは仕事上、どうしてもお客さまの家族のことなど、デリケートな部分に関わっていくことになりますので、応対はできるだけ丁寧に。そして石屋として、グリーフケア的な観点からもサポートしていければと思っています。

指田 ぼくは納骨のときに、できるだけ杓子定規ではない対応ができるように心がけています。ご遺族の皆さまにとって、納骨は亡くなった方と物理的に接することのできる最後の機会。自分はあくまでも黒子に徹しつつ、必要に応じて「納骨室の中に入ってみますか?」とお声がけしたり、大切な時間をゆっくり過ごしていただけるようにしています。

板垣 ちなみにうちのお客さまは、「○○さん、いますか?」って担当者を指名してご来店くださる方が多いんです。それこそ会社代表のぼくなんかには見向きもせず(笑)。そういうことがあると、「ああ、お客さまといい関係性が築けているんだな」と思って、すごくうれしくなりますね。

―皆さんにとって、石屋さんという仕事のやりがいはなんですか?

指田 やっぱりお客さまから感謝されることです。お墓づくりを終えたあとに「ありがとう」というお言葉をいただけることが一番うれしいですね。

佐藤 確かに。そのためにがんばっていいお墓をつくっていますからね。やりがいというと、ぼくもその一言に尽きると思います。

荒巻 本当にこの仕事って、お客さまから感謝されることが多いですよね。私はお墓の年間清掃の受付応対を担当していて、実際に清掃するのは当社の職人さんなのですが、私にも「きれいにしてくれてありがとう」と言っていただけるお客さまが多くて。そういうのがすごくうれしいです。

渡邉 ぼくはもともと板金塗装の仕事をしていたんですけど、仕事にかける想いやエネルギーなんかは、それほど変わらないと思うんですよね。でもお墓の仕事は、お客さまから感謝されるときの熱量が全然違っていて。きちんと評価されるという意味で、本当にありがたい仕事だと思っています。

―では最後に、皆さんの今後の目標を教えてください。

荒巻 ときどき、お客さまが私の前任で事務を担当していた方を訪ねてきてくださるんです。それで「退社されたんです」とお伝えすると、「すごくよくしてもらったのに」と残念がる方ばかりで。私もいつかは、そう言っていただけるようになりたいです。

指田 ぼくはもっと自分のレベルを上げていきたいです。実は、今の自分の動きにまだ満足できない部分もあって。霊園のことや工事のことなど、常に「もっとできることがあるんじゃないか?」と考えています。

佐藤 あと、会社としてはお客さまになっていただける方を一人でも多く増やしていきたい!

渡邉 そのためにも、これからも仕事に対して真摯に向き合っていくこと。そしてゆくゆくは次の代に引き継いでいくことが、これまでずっと弊社を信じてくださっているお客さまに誠意を示すことになるのでは、と思っています。

指田 確かに。お墓はずっと残るものなので、きちんとバトンタッチしていくことも大切ですね!

板垣 ぼくにとって、お墓というのはお客さまの想いがかたちになったもの。そういった、それぞれの方の想いに、いかに近づけていけるのか?そういうところが石屋さんという仕事の面白さだと思います。だからこそ、同じものはつくりたくない。これからも社員みんなで一致団結し、「世界に一つだけのお墓をつくる」という姿勢を大切にしていきたいです!

 

有限会社 近藤石材店

有限会社近藤石材店・府中店の外観

有限会社 近藤石材店・府中店
東京都府中市紅葉丘2-31-4(都営多磨霊園正門前)
TEL:042-361-6168

有限会社 近藤石材店・八王子店
東京都八王子市元八王子町3-2509(都営八王子霊園前)
TEL:042-663-5608

ホームページ:https://www.kondo-sekizai.co.jp/

いしマガ取材メモ

近藤石材店の皆さんは、気さくで優しく、そして面白い人ばかり。これを読んでいる方の中には「石屋さんって、どうも入りづらい・・・」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、同店ならば、そんな心配は無用です。ぜひ気軽に足を運んでみてください!